花街のまちなみ

古くは100年以上の歴史のある歌舞練場をはじめ、お茶屋や置屋、女紅場といった稽古場など、これら花街を構成する伝統的な建築物群は、京都を代表する歴史的景観として、風情あふれるまちなみを形成している。撮影:溝縁ひろし

市街地景観整備条例の制定などの京都市の取組のほか、各花街の地域におけるまちづくり委員会等の設置※など、まちなみ保全に向けた自主的な取組が進められている。

※ 1996年(平成8年)に「祇園町南側地区協議会」、 2003年(平成15年)に「上七軒まちづくり委員会」、2009年(平成21年)に「先斗町まちづくり協議会」(「先斗町の将来を考える集い」を改名)が発足している。

(参考)

<歌舞練場>

祇園甲部歌舞練場、宮川町歌舞練場、先斗町歌舞練場、上七軒歌舞練場、祇園会館

<文化財指定等の状況>

・国登録有形文化財
祇園甲部歌舞練場(本館、別館、玄関、正門)
・歴史的風致形成建造物
祇園甲部歌舞練場、上七軒歌舞練場
・京都を彩る建物や庭園(認定)
先斗町歌舞練場
・地区指定による景観保全
祇園新橋伝統的建造物群保存地区(祇園甲部)
祇園町南歴史的景観保全修景地区(祇園甲部、宮川町)
上京北野界わい景観整備地区(上七軒)

<現状と課題>
お茶屋などの伝統的建築物が少なくなっており、まちなみとして残っている花街の歴史的景観を保存していく上で課題となっている。また、歌舞練場の老朽化など、伝統的建築物の維持が、花街にとって大きな負担となっている。
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