「京都をつなぐ無形文化遺産」の第1号として選定された「京の食文化」の普及こそが、これからの食生活には一番大切ではないかと思います。
京の食文化というものは食事だけでなく、歴史や食材、あらゆるものが含まれ、京都しかない風習などもあり、我々は、この食文化を守り、伝えてゆきたいと思います。
京都では昔から「仕出し」はおもてなしの基本。これからも日本のおもてなし文化を京の食文化を通して支えていきたいと思います。
「京の食文化」は時代背景により、良いものは受け継ぎ守り、また、時代のニーズに合ったものに進化させ、現在もなお進化し続けているものだと考えます
京都は長い間王城の地であり、良い食材を見抜く目と舌、それらを買える財もあり、調理技術を試行錯誤し積み重なって今日の京料理に繋がってきたと思います。
料理の安全性や信頼性が重視される時代、信頼を維持するためには、時代に応じた「工夫」が常に求められます。
家族の笑顔は家庭の食事から。家族みんなで囲む食事の時間は、心身ともに満たされる和やかで楽しいひとときであってほしい。
「京の食文化」は、高級料理から庶民の食まで、京都らしい郷土の食。ユネスコに登録された「和食:日本人の伝統的な食文化」と同じく、庶民の日常の食に重点があり、京都市民すべてがその担い手という点に特色がある。
生家秦家住宅は18世紀半ばから近年まで薬種業を営んでいた商家で明治二年上棟「表屋造り」の京町家。京都市有形文化財登録。96年から一般公開し生活習慣や年中歳時など伝えながら維持保存に携わる。
錦ブランドとは、一口で言えば「水」と「食へのこだわり」。錦の店は皆、独自の「顔」と「味」を持っており、京都の人の気質が生んだ食へのこだわりこそが錦のブランドである。
素材が調理法を編み出し、発展させ、そのうちに素材が姿を消して、調理法だけが残る。ここに日本料理の考えるべき点がある。
『おばんざい』とは、京都で暮らしている私たちが、日々、何の気なしに食べている常の日のおかずのこと。
「心(感動)・脳(知識)・体(体験)」の食育。事前学習と本物に触れさせることが重要。それが、感動を呼びます。