昔、今、未来の、「きもの」のはなし

「きもの」は、日本が世界に誇る民族衣装。美しい四季がある日本ならではの美意識や、奥深い文化が表現されています。

平安時代は貴族の装束として、男性は束帯(そくたい)、女性は十二単(じゅうにひとえ)がありましたが、武家社会に移ると袖丈の短い小袖(こそで)が主流に。江戸時代前期には、帯の結び方や髪形、小物などにも凝るようになりました。明治以降はきものの柄の種類も増えましたが、大正、昭和と時代が移り変わるにつれ洋服を着る人の方が多くなりました。

今でも、茶道や華道、能楽といった伝統文化や伝統芸能、寺社の儀礼装束などで欠かせないきものですが、一般的には、ハレの日の衣装として特別なものと思われがち。しかし、そうとは限りません。選ぶきものやアイテム次第では、伝統を大切にしながらも、いろいろなシーンで自分らしい楽しみ方ができるんですよ。そうやってきものと関わり、きもの文化を未来に受け継いでいくことが大切なのかもしれませんね。

動画授業「京のほぼ30秒講座」も、要チェック!

京の年中行事

Copyright © 京都市文化市民局文化財保護課 All Rights Reserved.