「千日詣(せんにちまいり)」は、一日で千日分の御利益!?

京都盆地の北西にある標高924mの愛宕山。この山頂にある愛宕神社に7月31日の夜から8月1日の早朝にかけて参拝すると、なんと千日参拝した分と同じ御利益があるとされているのが「千日詣」。正式には「千日通夜祭(せんにちつうやさい)」といいます。ちょっと不思議な感じがしますが、その昔、山頂にある神社までの参拝が自由にできなかったために生まれた風習ともいわれています。

この千日詣にあわせて毎年数万人の参拝者が訪れますが、参拝者がすれ違う時に、掛け合う挨拶があるんですよ。神社を目指し山を登っている参拝者には「おのぼりやす」、参拝を終えて山を下りてくる参拝者には「おくだりやす」。その一言で、お互いの労をねぎらいます。

火伏・防火の神として厚く信仰を集める愛宕神社。年に一度しかない千日詣の日にあわせて参拝を計画するのもよいかもしれませんね。

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