子どもの成長を願い、生涯の節目節目に行われる伝統的な通過儀礼は、日常とは違う特別な「ハレ」の日として、現在にも受け継がれています。
京都で伝統的に行われている「十三まいり」もそのひとつ。干支が一巡する13歳になった少年少女が、嵐山にある法輪寺の虚空蔵菩薩に知恵と福徳を授かりにお参りするのです。少女はこの日から、大人と同じ仕立てのきものを着ることが許されます。振り袖などをあつらえて、深く肩縫い上げをしてもらうんですよ。
全国的には、子どもの成長を願う行事というと七五三がポピュラーですが、京都では、大人の仲間入りをする大切な区切りの行事として「十三まいり」が受け継がれているのです。