食卓を彩る、これぞ家庭の味!というおかず。京都では、昔から受け継がれている日常的な家庭料理のことを「おばんざい」ともいいます。
「おばんざい」の多くは、出汁ベースの味付けに旬の野菜など、季節の食材を無駄なく使い切るよう工夫されたもの。豊かな水と土壌による恵みや、海から離れていた京都へ運ぶためにこだわった製法による水産物が使われるなど、京都の風土と歴史が育んだ料理と言えますね。また、京都の食の基本は一汁三菜(いちじゅうさんさい)と表され、ごはんを主食に季節の野菜を中心とし、乾物や大豆加工品、漬け物などの副食を上手に組み合わせた健康的なメニューであることも特徴的です。
ちなみに、なすの田楽・菜っ葉とお揚げの炊いたん・ちりめん山椒は、「おばんざい」の中でも人気があるようですよ。