京都には、独自の歴史や文化のなかで、自然に培われてきた暮らしのルールのようなものがあるのをご存知ですか?
たとえば、「門掃き(かどはき)」。自分の家の前を掃除する際に、両隣や向かいのお宅の前も気を効かせて、少しだけ掃除をすること。ご近所さんとちょうどよい関係を保つための方法なのですが、やりすぎると当てつけのように思われてしまうので要注意!ほかにも、約束の時間にはぴったりに行かず、ほんの少し遅れて行くとか、お茶のおかわりを勧められたら速かにお暇(いとま)するとか…これらは、すべて相手側の気持ちやその場の空気を読んで自分のとるべき行動を考えるということ。
京都人はむずかしい!なんて言われることもありますが、互いに気遣い合うことで自分も気持ちよくなるという工夫から生まれた風習と言えるかもしれませんね。